楽しみながら強くなれる!田村装備開発(株)の『ガチタマTV』!
2013年11月03日
実銃のSIG P226
今回書くことは私の千数百発ほどの数少ない実銃射撃経験を元に書いておりますので、諸先輩から見れば笑ってしまうような内容かもしれませんがお許しを……。
エアガンマッチでは十数年間、殆どグロックで参加しておりました。
それは実銃を何種類か撃った時、軽めの重量なのでリコイル自体は同じ9mmParaのガンの中でも鋭い方だと思うのですが、どのガンよりもボアラインが低く、また角度のあるグリップ形状で押え込むような形となるので、撃った後にサイトが狙った時の位置に素早く戻っており、気持よく撃てた経験があったので「おっ!これ良い!!」と思ってエアガンのマッチで使っておりました。
※ 別にエアガンマッチでの使用ガンを決めるのに実銃の性能を気にする必要は無いのですが……。
同じ9mmParaではベレッタM92F、SIG P226、ブローニングHP等など撃ちましたが、グロックよりマイルドなリコイルながら「発射時のマズルジャンプを押さえ、サイトが元の合っていた位置まで戻す」と意識的に撃たなければなりませんでした。
またその当時のガン雑誌で「グロックは撃ちやすいけど精度が普通」というような記事を読んでいたのですが、25ヤードでかなり集弾したのも気を良くしてマッチで使う要因となりました。

グロックが開発される前の一般的なオートマチックは、1911やハイパワーのようなシングルアクション・オンリーのモデルは別として、初段ダブルアクション、二発目からシングルアクションのDAモデルが主流で、ダブルタップや連射する時に一発目と二発目の感覚に戸惑うので、ゼロ・コンマ秒を争うマッチには適さなかったのですが、70%ストライカーが起こされた半ダブルアクション(トリガートリップの長いシングルアクション?)で、トリガーリセットの移動量が短いグロックは連射がしやすく、IDPA、IPSCなどで使用者が増え、1911カスタムの牙城だったスチール・チャレンジではグロック・カスタムでの優勝者まで出てきました。
さて、それ程気に入っていたグロックですが、元々機械ものが好きで始めたこの趣味。グロックのカスタムも何丁も作り楽しくやっていたのですが、「樹脂砲」ではなく、いかにも金属を加工した「鉄砲」に再度目覚め、同じフルサイズのガンの中から選んだのがSIG P226でした。
また天邪鬼でもある私。多くの人が使っているガンと違うものを使いたいというのもありました。
そこでYouTubeで色々と検索していると、海外でも少数派ながらマッチでP226を使う人がおり、IDPAでP226を使うのはまだ分かるのですが、IPSCで参加している人もいました。
IDPAでの使用者はこちら
IPSCでの使用者こちら
リコイルを抑え、かなりのスピードで撃ってます。
安定したエンプティーケースの飛び方がまた気持ち良い!
さすがSIGシューティング・チーム・メンバーのマックス・マイケル!軽く撃ち熟しています。
上記の様にIDPAやIPSCのマッチでグロックが多く使われていますが、それではなぜSEALsなどのSFでP226が使われているのかといえば、シビアな射撃ができるシングルアクション機能と、ガン本体の精度の良さ、耐久性、ジャム率の低さからではないでしょうか?射撃を生業としているある方のお話では「P226は25ヤードから適当にレストして撃って1cmほどに集弾し、カスタムされた1911並に良かった」「遠距離を撃つ必要があるSFとして必要なスペックを揃えている」「グロックでは25ヤード先のターゲットを動きながら撃つのは無理」との事でした。もちろん競技のようにボックスに立ち、中距離までのターゲットに対し、とにかく素早く撃つというのにはグロッグの方が適しているのかもしれません。しかし使用状況によってはオールマイティーともいえるP226の方が良いのかも知れません。
実際に実銃のグロックをドライファイアーした時の感触ですが、ギリギリと引いていき、ストライカーが落ちる時は「ビヨヨォォ〜〜〜ン(ちょっと大げさ)」という銀玉鉄砲のような感じがあり、やはりシングルアクションのものとは違った感じでした。
トリガーフィーリングの事で少し話しが反れますが、P226は数年前にトリガーリセットの移動量を縮める改良(SRT System/Short Reset Trigger)を行いました。
下の動画を見ると効果はかなりあるようです。
さて、ロングレンジ・シューティングの話です。
グロック・チームのTori Nonakaが50ヤード先のターゲットをG34で撃っていますがちょっと辛そうです。
そういえばハンドガンで遠距離を撃つ動画はP226でのものが多いような気がします。
ジャムについての話なのですが、グロックはフレームが樹脂のガンの中でも前後のレールが二分割されているためか、不安定なグリッピングをするとジャムが起こるようです。
今回は本当に「自己満足メモ」になってしまいました……。