2014年07月27日
よく考えられたレイブン純正ループ
今回はレイブンの純正ベルトループのお話です。
普通のタイプ(下の画像左側)でも全く問題はないのですが、レイブン・ホルスターにはより身体に無理なく密着するように、また、ベルトがなるべく「S」字に曲げられないように、ベルトとの接地面が斜め(下の画像右側)になっているベルト・ループが、ガンだけのホルスターの場合はスライド側に、ライト付きの場合はスライド、フレーム両側に装着されています。


これはなかなか自作できないと思っていたのですが、今回プレスするための器具を自作しました。
先ずは斜めにするための凸部分を作り、土台になる部分にそれを貼り付け、お次はそれを押え込む側を作って、蝶番でつなぎます。
レイブンのループを挟んでみたところバッチリ!

そこで半端になったカイデックスで試しに作ってみたところ上手く斜めになりました。

しかし斜めになっている分、そのまま単にプレスした場合は、引っ張られて両端が曲がってしまいます。
(画像は短いもので作ったためにそれほど分からない。)

そこで作り方を変えたところ……。
今度も半端なカイデックスで試作したためにテカテカしていますが、上手く出来ました。
マルイM&Pの発売日が8月1日と発表されましたが、即購入し、ホルスター作りに取り掛かり、このタイプのループを取り付けたいと思ってます。


2014年07月20日
レイブン用インサイドパンツ・フック/タイプ2/3.8cmベルト用
既にレイブンのインサイド・パンツ用フックを作っておりましたが、ネットサーフィンしていて、高さ調整はできないものの、取り外しのしやすいループを見かけたので作ってみました。
出品もしておりますので、宜しければご覧下さい。
レイブン インサイドパンツ IWB 用フック タイプ2/3.8cmベルト用
http://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/182490400


装着してみたところ使用感も良く、前回のものよりも1mm薄めのカイデックスで作ったので曲げやすく、取り外しも容易にできます。
ただ少し、ホルスターに装着するときに手間取りますので、私のやった方法を載せておきます。

画像のように、レイブン・ホルスターから外したナットをループの穴に入れ、Oリングを付けます。

ホルスターのハトメ部分にネジを入れ、先ほどのナットをセットしたループをホルスターの定位置に持って行き、ネジを指で押さえながら、ナット側を回して軽く留めておきます。
その後、ループのもう一つの穴にナットを入れ、Oリングを付けて、ホルスターにネジを差し込み、ループに空いた穴にドライバーを差し込み、ネジを締め込みます。
最後に仮止めした方のネジも閉め込んでできあがりです。

画像で見ると簡単ですが、狭い部分での作業でちょっと手間取ります。


2014年07月19日
レイブンってこんなのも作ってるの?
2014年07月16日
コンシールド・キャリー・ホルスター

ここ数年、アメリカではコンシールド・キャリー・ガンの需要が増大しています。
25ACPのコルト・ポケットぐらいならそれこそポケットに入りますが、実用的なS&W JフレームやPPKクラス以上になるとポケットに入れると目立つし、ゴロゴロするし、素早く抜くのは難しいのでホルスターが必要となります。
コンシール性を考えるなら、ベルトの外側に付けるホルスターよりも、パンツの内側に入れるインサイド・パンツ・ホルスターが有利で、またそれを身体のどの位置に着けるかがポイントとなります。
このホルスターを利き手の腰の横、またはそれよりも後ろに付けると、椅子に座ったり自動車に載ったとき、押さえつけられて痛く、抜くのも難しくなります。
案外、身に着けていることに気付かれ難く、抜きやすいのが体の前面の利き手側です。
マッチ・シューターのジム・ズビアナさんも30年ほど前からそうされています。(笑)
ところがこの位置は危険が伴います。
アクシデントの動画を幾つか見たことがありますが、普通のホルスター(ベルトの外側に着けるもの)を利き手側の腰に着け、ガンを抜いて前方に向ける前に撃ってしまった場合、太もも辺りから足に対して斜め平行に撃ってしまうことが多いようで、もちろん弾が当たっているので大怪我ではありますが、命に別状は無いことが多いようです。
しかし腹部前面に着けると、暴発(というか誤射)した場合、大腿動脈や腸骨動脈が近いため、命に係る危険性が大きくあります。
アメリカTVドラマ 「バンド・オブ・ブラザーズ」 では、戦利品としてルガーP08を手に入れたアメリカ兵が、腹の前に差し込んで暴発させ、動脈を切って亡くなるシーンがありました。
さて、実弾が装填されたガンを腰に吊るすだけでも緊張するものですが、それをパンツの中に突っ込むとなると、十分に安全性のあるものでないと怖くて着けてられません。
そこでなかなか考えられていると関心したホルスターが、トリガーガードだけをカバーし、ホルスターとベルト、またはベルトループを紐で結ぶタイプのものです。
これなら咄嗟にグリッピングした時にトリガーに指が入ることがありませんし、身体からある程度離れて紐が張るまでホルスターが外れないので、少なくとも自分を撃ってしまう危険性が低いはずです。
また鞄の中にガンを入れておく場合、トリガーがカバーされているので、中に入っているペンやその他のものでトリガーを引いてしまう危険性がありませんし、紐を鞄の中のどこかに結びつけておくと、かばんから引き抜くと撃てる状態になります。
しかし、このホルスターにも二点問題点があります。
一点目は、普通ホルスターの場合、ガンを引き抜く時にのみホルスターのテンションを感じますが、ドロー後とポイントまでの間に紐に引っ張られるという違和感を感じます。
二点目のは、ガン自体は身体とパンツの間に挟まれているだけなので保持性が弱く、走ったり飛んだりすると下にずれたり、常に位置が気になったりします。
そこでその点を解決するために、このホルスターにベルトループを付けたタイプのものがあります。
これだと、身体から離れるまでカバーするという利点はなくなりますが、常に身に付けていても、ガンが一定の場所に固定されるというメリットがあります。
また、ループを外して、紐を付けるタイプにすることもできるので、一粒で二度美味しいかも?
次回はこれを作ってみたいともいますが、モデルとなるガンを持っていないのでまた折を見て……。
2014年07月11日
S&W M19/M66 4インチ用 レイブンタイプ・ホルスターを出品しました。
さて、東京マルイ S&W M19/M66 4インチ用 レイブンタイプ・ホルスターですが、本日出品させて頂きました。
M19 M66 4インチ レイブン タイプ カイデックス ホルスター
http://page9.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/k174420922
色々な角度からと、ループの高さについての比較写真をアップさせて頂きます。









左のSIG P226用ホルスターはレイブン社製です。
リボルバー・ホルスターのループ(自作ローライド・ループー)は、穴の位置を変えることによって画像よりも約18mm上げることも出来ます。

2014年07月10日
S&W M19/M66 4インチ用 レイブンタイプ・ホルスター その2
さて、リボルバー用ホルスターの続きです。
「プレスが出来上がった!!」と思ってガンを挟んでみたところ……。

ガーン!!
作ったフレーム後部用スペーサーですが、狙い通りシリンダーの通り道は作ってくれたのですが、リアサイトのことを忘れていたので、リアサイトとそのフレーム周りを覆うような形になり、一度入れると抜けなくなってしまいました。
そこで直ぐにスペーサーを改良し、そのカイデックスの部分だけヒートガンで熱し、石鹸ぐらいの大きさに切った硬質スポンジで押さえて型直しをしました。


無事修正も終わり、今度は出来上がり時の形におおまかにカットします。
曲線部はドレメルで、直線はピラニア鋸にてカット。

カットが終わったら、曲線部分をドレメルでスムーズな曲線にし、直線部分はヤスリにてより直線にして、最後にペーパーでバフがけ前の下準備をします。

外観がほぼできあがったところで、お次はハトメです。
ハトメ位置用の自作スケールを使って白鉛筆でマーキングをし、ボール盤で穴を開け、ハトメを打ち、2箇所の斜めカットを行います。

斜めにカットした部分をヤスリがけをし、ペーパーで研磨、最終的に周りをチェックをした後にグラインダーでバフがけをして、ホルスター両側のループの付く面をヒートガンで熱して、身体側に曲げて出来上がりです!!

明日にはタイプ2のループを付けてヤフオクに出品させて頂きますので、宜しくお願いします。

2014年07月09日
S&W M19/M66 4インチ用 レイブンタイプ・ホルスター その1
レイブン用ローライド・ベルトループの最後の方にチョコっと書きましたが、東京マルイのM19/M66 4インチ用のレイブンタイプ・ホルスターの製作に取り掛かりました。
レイブン社のWebサイトのラインナップにはありませんが、以前にどこかのWebページにレイブン製のKフレーム4インチ用のホルスターの画像があったので、それを保存しておいたのが役に立ちました。



画像の物はバック・レイクですが、個人的にナチュラル・レイクの方が抜きやすいので角度を変え、それに付随する部分(カットの角度等)も変更します。
今回、マルイのM19用を作るということで、ジャンクを手に入れました。
先ず最初は大きな凸部、凹部があると抜き差しできなくなるのでスペーサーを作ります。リボルバーの場合は、シリンダー後部、フロントサイト部、エジェクターロッド部などです。

いよいよ、カイデックスのプレスです。
適度な大きさに切ったカイデックスをトースターで温め、プレスするための硬質ウレタンはヒートガンで温めます。
カイデックスが柔らかくなったらウレタンに乗せ、ガンを置き、その上にウレタンを置いてプレスします。
気に入ったフォルムが出なかったら、その部分だけヒートガンで温めて、再度プレスすることもあります。

ここまでやるのに午後6時に帰宅し、午後11時までかかりました。
続きはまた明日ってことで……。
↓続きはこちら↓
http://bodie.militaryblog.jp/e565103.html
2014年07月07日
レイブン用ローライド・ベルトループ タイプ2
昨日(あっ、一昨日か!)、書かせて頂きました「レイブン用ローライド・ベルトループ」ですが、2点出品させて頂いたところ、速攻で落札をして頂きました。
有り難う御座いました。
そこで今日(昨日か!)は日曜日なので追加製作をしました。
今回は少し変更をし、厚めのベルトでも使用できるように2.5mm高さをプラスしてみました。
前回と同じくベルト幅は1.5インチ(38mm)ですが、厚さ7mm強ぐらいのものまで使えます。

今回は画像を撮ったので、少し製作風景を紹介します。
まずはカイデックスを長さ150mm、幅を20mmにカットし、縁をペーパーで研磨します。

その後、片側の角の部分にアールを付け、グラインダーで軽く研磨をします。
アールを付けた方を治具にセットし、そしてヒートガンで熱し、先ずは「L」型に曲げます。

その後、治具の別の部分にセットし、ヒートガンで炙り、「凹」型に成形します。

自作のスケールにて全長と穴の位置を白鉛筆で書き、ボール盤で6mmの穴を3箇所開け、穴の角を面取りします。
未加工の側をカットし、アールを付け、グラインダーで仕上げて出来上がりです。
簡単そうに見えますが時間がかかり、何個かに一個は不良品ができてしまうんですよね……。

出品しておりますので、宜しければ御覧ください。
レイブン ホルスター マグポーチ 用 ローライド・ベルトループ/3
http://page8.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/h190665929



2014年07月06日
レイブン用ローライド・ベルトループ

私がホルスターを選ぶ時、まずレイブン・コンシールメント・システムズ社のものから探すのは、パンケーキ型なので身体に密着し、またハイライドなので他社製品よりもコンシーラブルなところが気に入っているからです。
他社製品、例えばブレードテックやブラックホーク、Comp-Tacのものと比べると、レイブンのものは2cmほど身体側に密着する感じとなりますし、ガンを保持する高さも3cm〜4cm高くなります。
こちらで画像を使って説明されています。
http://www.10-8forums.com/ubbthreads/postimages/68149-raven_vs_comp-tac_owb.jpg
http://booska.at.webry.info/200909/article_1.html
試しに治具を作り、余ったカイデックスで約3cm下げるベルトループを作ってみたところ、そのたった3cmでもかなり抜きやすくなりましました。


もちろん下げた分だけ衣服からはみ出るという弊害はありますが、密着度が変わらないので上着を着ても膨らみが少なく、他社製品より身に付けていることが分かりにくいと思います。

そこで今回、試作品を改良し、使う穴の位置によって約10mm、または約27mm下げられるように作ってみました。


このベルトループを出品させて頂いておりますので、宜しければご覧下さい。
ベルト幅は1.5インチ(38mm)、厚さ5mmぐらいまでです。
レイブン ホルスター マグポーチ 用 ローライド・ベルトループ
http://page9.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/k174241482
尚、インサイドパンツ用フックも再度作って出品しております。
レイブン・自作インサイドパンツ用フック/3.8cmベルト用
http://page7.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/g135270556

実はこの低くなるベルトループを作る切っ掛けは、東京マルイ M19/M66 4インチ用のレイブン・タイプのホルスターを作ろうと思ったことからです。
トリガーガードからグリップ後端までの距離ですが、一般的にオートマチックよりもリボルバーの方があり、低く着けられるベルトループが必要だったためです。
リボルバー用のホルスターを作ろうと思った動機ですが、ATPF KSでフルムーンクリップを使ってかっこ良くM19の4インチを撃っておられる方がおり、触発されてしまいました。(笑)
ホルスターが出来上がりましたら、またこちらでアップさせて頂きます。
2014年07月05日
VFC M4のグリップとストック交換 その3
さて、引き続きレプリカのマグプルCTRストックのお話です。

前回はガタ取りの件でしたが、そのためのテープを貼るには樹脂製のバットプレートを外さなければなりません。
そこで2箇所のネジを外そうとしたのですが……、左に回るのですが上がって来ません。
どうやら工場での組み立て時に、ストック本体の樹脂の雌ねじ部分をねじ切ってしまっていたみたいです。
それも二本とも……。
そしてその上、バットプレートには固定するためのツメが二本突き出ているのですが、樹脂が固めというか、ツメ本体に桁などで補強がされていないので一発で折れてしまいました。
こちらはプラリペアでササッと修理。
後に反対側も折れました……。

さて、ネジ穴が潰れたままではバットプレートが固定できないので、雄ねじ側を作ってやりました。
使用したのは、大昔に何かの役に立つと思って買い貯めしていた、たぶんマルシンのモデルガンS&W M39&M439のグリップ・スクリューの真鍮製の受け側(雄ねじ)です。
昔は今のようにメーカーにパーツを注文しなくても、モデルガン・ショップで各モデルガンのパーツを揃えていたり、発注して仕入れてくれたりしました。

これは周りにローレット加工がされており、中には4mm径ネジが切られてます。
しかし、ストックのネジは5mmなので、4.5mmのドリルでボアアップし、5mmのネジを切ってやり、バーナーで炙って圧入してやりました。
これでバットプレートが固定できるようになりました。

2014年07月01日
VFC M4のグリップとストック交換 その2
前々回、M4のグリップとストックを交換したと書きましたが、今回はストックの方のお話。
今更感はあるのですが、今まで着けていたLMTクレーンストックをマグプルCTRストックに交換しました。
しかしやはりレプリカはレプリカ……。
そのままではクリアランスありまくりでガタガタ……。
ストックの内側にステンレスシールを重ねて貼ったところ、ガタツキは取れたのですが、ストックを数回伸縮させただけでステンレスと擦れたバッファーチューブの塗装はハゲハゲに……。


そこで思い出したのが、嫁さんが生協で買った「IH調理器具の保護テープ クリア」です。
厚さ0.4mm、幅10mmのポリエチレン製の透明テープで、片面がシールになっています。



↓ こちらにありました ↓
私はこのテープを下の画像の部分の両側に貼り付けました。幅は10mmでそのまま使えましたが、片側にはそのままで、もう片側には厚みを出すために二枚重ねで貼ったところ、ガタが殆ど取れているのにテープの表面がツルツルなのでスムーズに動きました。

もちろん、CTRストック・レプリカといっても色々なものがあると思うので、同じようにはいかないかもしれませんのでご参考までに。