楽しみながら強くなれる!田村装備開発(株)の『ガチタマTV』!
2013年10月20日
KSC Sig Sauer P232 その1
前に書きました「WE-Tech XDM-45 Compact」の時に「マッチに使っているSIG-SAUER P226より小さく、PPK/SやSIG P230よりも大きいサイズのガンが欲しくて選んだ」と購入動機を書きましたが、それは既に「PPK/Sサイズのガンをマッチに使えるぐらいにしてみたい」ということでSIG SAUER P232を触っており、そのP232とP226の中間サイズが気になったからでした。

何年も前にロング・レンジ・ピストン・ユニットのP232 SLを持っていたのですが、BB弾が上手くチャンバーに装弾されず最後には手放してしまいました。
しかし再度どうしても欲しくなり、一年ほど前にネットで新品を探し回ったのですがなかなか無く、やっと「アームズファクトリーさん」にて在庫があるのを見つけました。
※ 現在も在庫はあるようです。
選んだのはABS製のブラックモデルです。「HWモデルはリコイルがあって良い!」というご意見がありますが、私は個人的に素早くビシッ!っと動いてくれるABS版の方が好みで、HWとABSの両モデルがある場合は必ずABSの方を購入します。
できれば重量を稼ぐために、スライドはABSでもフレームがHWというものがあれば嬉しいのですが……。
早速試し撃ちをしたのですが、前回と同じくBB弾をマガジンリップからチャンバーに送るためのシリンダーの顎の部分が上手くBB弾を押し出すことが出来ず、スライドが途中で止まってしまうのでスライドを無理やり閉鎖していたら、顎の部分が上方向に曲がってしまい全く装弾出来無くなってしまいました。
現行品のP230JPはそのようなことが無いようなのでKSCに問い合わせたところ、下記の7点のパーツを交換することによって現行品と同じになるとの返事をもらいました。
No.94 HKピストン ¥ 840
No.95 HKピストンカップ ¥ 525
No.96 HKピストンピン ¥ 210
No.97 HKピストンピンスプリング ¥ 53
No.98 HKインナーピストン ¥ 840
No.99 HKインナーピストンOリング(3.4×0.9) ¥ 53
No.100 HKシリンダー ¥ 630
部品到着後に早速組み込んだところ、今度は快調に給弾されて発射。
しかし何だかブローバックの動きが重い……。
マガジンを抜いてトリガーには触れずスライドを引き、手を離すと勢い良く……戻らない。
今度は手動でブローバックの一連の動きを試してみる。
トリガーを引くとトリガー・バー・SPが圧縮され、トリガーバーがより強く上に上がり、トリガー・バーにあるディスコネクトのための凸部分がスライドと擦れてトリガーを引いていない時よりも更にスライドの動きが重くなる……。
ということでトリガーバー凸部と、そこが擦れるスライドの面を研磨することによってそれなりに良くなったのですが、その他の擦れる部分全てと、プレス部分の「反り」も削り取って、やっと適当に動くようになりました。
しかし径が小さく、ガズ容量の少ないピストンでは元気さに限界があるようです。
動きが良くなってくれたところで今度は精度アップです。
と言ってもストレート・ブローバックのガンをモデルアップしているのでバレルとフレームは固定されており、バレル交換やホップ、パッキンの調整ぐらいしか弄りようがありません。
「マッチに使えるまで」ということである程度の初速がほしいのですが、如何せんノーマルバレルでは0.2gBB弾で50m/s強ぐらいなので初速アップを狙って、内径の少しでも小さな精密バレルに付け替えます。
個人的に精密バレルは精度アップの為ではなく、初速をアップさせるために使っております。今回も実際に試したところ、精度は「上がったかな?」程度ですが初速は4〜5%アップしております。
私のお気に入りはKM企画のTNパーフェクト・バレル。バレルのクリーニングをする時には画像の円柱形のフエルトの物を使うのですが、真鍮そのままのバレルではかなり抵抗を感じるのですが、テフロン・ニッケル・コーティングがされたTNバレルは抵抗感が全く違い「内径はこっちの方がデカイのか?」と思うぐらいです。また、TNバレルの方は何度クリーニングしてもフエルトに汚れが付かないのですが、真鍮のバレルはやる度に黒くなります。
「だからどうなのよ?」って聞かれても答えられないのですが「BB弾が飛んで行く際、バレルの内側に触れた時に、より摩擦抵抗が少ない方が良いのではないかな?」っという発想でしかありません……。

さてさて、各部を研磨、バレルを交換後、なるべくホップを掛けずに3.5mと5.5mの所から試射したところ画像のような結果に。
実際にATPFに持ち込んで参加したところ、思っていたよりも十分に楽しませてくれました。
