2013年10月29日
自作カイデックス・ホルスター
今から30年ほど前のガン誌で、S&W M10 3インチモデル用のレザーホルスターを自作する記事が詳しく載っていました。
それを読んだのがホルスター製作の切っ掛けとなり、一番最初に作ったのが下の画像のサファリランドNo.527風1911用ホルスター。
その後はビアンキ#4やミルト・スパークスのヤキスライド、マグポーチなどのコピーを十数点作りました。
時代は変わって素材は革から樹脂に……。
以前、グロック17用のアメリカ製カイデックス・ホルスターをヘアドライヤーで熱し、若干サイズの大きいマルイ・グロック17用に型直しをしたことがあったのでカイデックスの特性を少しは感じ取っていたのですが、一から作るとなるとどうやって良いのか分からず、ネットで色々と探しまわったところ製作方法を約1時間半かけて詳しく説明してくれているYouTubeの動画がありました。
動画を観た後にハトメ打ちとヒートガンを購入し、見よう見まねでプレス機を製作。
先ずはABS製のガン本体を熱から少しでも守るため、また、引き抜く際に引っかかるような部分の逃げ道、例えばフロントサイトの通り道を作るための棒っ切れを固定するためにマスキングテープを貼ります。
(しかし、ABS製のスライドではプレスする際にカイデックスの熱で沿ってしまい、スライドを引いてもメインスプリングの力では元に戻らなくなってしまいました。結局スライドを部品として購入するはめに……。)
カイデックス素材の上にガンを置き、ホルスターのアウトラインを想像し、それより大きめにカット。
それをトースターで熱し、柔らかい状態になったところで直ぐにプレス機の上に置き、ガンを重ねてプレス。
20〜30分待ってカイデックスが冷めたら取り出し、今度は反対側も同じ方法で作ります。
裏表を重ねた状態で、ホルスターのアウトラインを白色の鉛筆などで書き、それに合わせてカット。
上の画像に対し、下の画像ではエジェクションポートのラインに合わせてカットしてありますが、最初はカバーされるようにカットしてました。
しかしこの部分でガッチリとガンを固定し過ぎてしまって抜けなかったので、急遽デザイン変更となりました。
それ以降はエジェクションポートの形に合わせてスペーサーを作リ、マスキングテープを貼る際に使っております。
ホルスター両端のハトメを打つ位置を決め、ボール盤で穴を開けてハトメを打ち込みます。
(この後はホルスターの画像がグロック17+シュアファイア用に変わります。)
最後にハトメを打った部分を体に沿うようにヒートガンで熱して曲げます。
製作当時はブログを作る予定など全く無かったので、取り敢えず撮っていた持ち合わせの画像を使っての説明になってしまい分かりにくくて申し訳ありません。また、ベルトループ製作の画像はなくて説明が出来ておりません。実はこれがまた面白いのですが……。
以前、自分のホルスターを作るついでに数個作ってヤフーオークションで出品していたのですが、殆ど材料費ぐらいでしか落札されず、それ以降は作る張り合いが無くなり制作しなくなってしまいました。
しかし、Kyon2さんにグロック+ライト用のホルスターを頼まれていますし、スプリングフィールドXDMコンパクト、ブローニング・ハイパワーなどのホルスターも作りたいので、その際には写真を撮って再度書いてみたいと思ってます。